一気通貫生産方式とは何か
一気通貫生産方式とは製造業の収益改善を行う中で生まれた新しい生産管理手法であり、多品種少量生産工場の生産性向上や在庫の削減、製造リードタイム短縮など現代の製造業が抱える問題点を解決するために生まれた生産方式と言うことが出来ます。 生産の仕組み改善(モノの流れと情報の流れを革新する)を通じて低コスト体質を作り上げて行く生産革新手法です。
※「一気通貫生産方式」は株式会社アステックコンサルティングの登録商標です。
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リードタイムが切り口になる
一気通貫生産方式ではリードタイムを切り口とした改善を進めていきます。基本的にリードタイムが長いほど早く生産に着手する必要があるため、数か月先の販売予定を基に生産計画を立てることになりますが、当然ながら未確定情報ですから計画変更が何度も入ってくることになります(生産が混乱しやすい)。 それに対してリードタイムを短くすると販売情報が確定してから生産に着手しても間に合うため、計画変更などの混乱が大きく減少することになります。 またリードタイムを短縮することにより工程間が間締めされ生産性が向上することにもつながります。
一気通貫生産方式で得られるメリット
- 圧倒的なリードタイム短縮を実現でき、顧客納期遵守率が向上します。
- 製品在庫や仕掛かり在庫を大幅に減らしキャッシュフローが向上します。
- 生産計画変更が大きく減少するのでロスが削減され、生産性が向上します。
- 製造上のムダを削減することが出来るので、製造原価低減が可能になります。
- 見込み生産から受注生産へ転換できるので、安定生産が可能になります。
一気通貫生産方式の具体的なイメージ
一気通貫生産方式は、信頼度の高い生産計画を基準にして初工程から最終工程まで一気に停滞することなく物を流して完成させる生産方式で、各工程の通過時間は詳細な生産計画で規制していく形を取ります。
つまり「生産(モノ)の流れ」と「情報の流れ」を管理統制することにより、変更のない清々とした生産の流れを実現していきます。その結果として安定生産を実現できるので、製造コスト水準自体を引き下げることが出来るのです。
また時間レベルの詳細な生産計画を作って管理するので、受注時に出荷日を決定する事が可能になりますし、工程の進捗を細かく管理できるため作業のムダや工程の流れの問題点を明確にすることが出来るのです。
この一気通貫生産方式実現のためには生産安定性の向上及び生産管理部門の機能強化が重要なキーポイントとなります。
- 一気通貫生産においては「物の流れ」と同様に「情報の流れ」も強力にコントロールします
- 製造部門は生産計画通りに作ることが出来る能力を持つことが必要です
- リードタイムは生産計画で意図的に決めるものです(結果指標ではない!)
- 現代ではスケジューラ等、DXツールを積極的に活用して行く事が必要です
つまり一気通貫生産方式は、工場としての“最適解”を導き出す取り組みが出来るのです。
「一気通貫生産方式」の紹介動画はこちら↓
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