第10回 指導を依頼する企業の実情
我々のようなコンサルティング会社には様々な企業からの依頼が舞い込んできます。
その目的はリードタイムの短縮、在庫削減、生産性向上、売上アップなどで、いろいろな言い回しがありますが最終的には利益の向上を狙っていることは言うまでもありません。
ところがこれらの会社に実際コンサルティングに入ってみると、それらの目標達成を阻害している真の原因があることに自らが気付いていない場合が結構あります。
以下、いくつかの事例を挙げてみます。
1)改善方法が分からない
2)指導者がいない
3)改善活動が定着しない
4)目付け役がいない 等々
1)2)の場合はさすがに自社でも気付いている場合が多く正にコンサルタントの出番といったところです。3)の場合は種々の改善活動を繰返し行っているがいつの間にか元へ戻っているという逆戻り型が多いようです。意識の改革・定着化の仕組み作りが必要となります。4)の場合は当初、我々が目付け役となり、指導を通して人材を育成していくというスタイルになります。
筆者:コンサルティング本部 コンサルタント 藤居 隆一