第7回 千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)
コンサルタントをしていると、不遜な考えかもしれませんが「これは千日回峰行をしているようなものだな」と思うことが有ります。
言うまでも無く、千日回峰行とは比叡山延暦寺(大峰山にもあります)の荒行中の荒行で、比叡山の山中や京都市内を7年間かけて合計1000日間歩くものです。1日に30キロから80キロ以上に及ぶ距離を歩き続ける行で、途中で止めることは出来ず、歩けなくなり止める時は自害しなければならない、そのために短刀を身につけ、死装束で歩き続けます。
コンサルタントの仕事は毎日歩き続けるわけでは有りませんし、歩くことを止め自ら命を絶つことはありませんが、指導させて頂いている企業様に毎週のようにお伺いし、生産革新に向けたお手伝いをしています。とても千日回峰行者ほどの体力とはいきませんが、休まず弛まず地道に改善をお手伝い出来る体力が不可欠ですし、諦めることなく粘り強く取組む気力と、そして少しの智力が要求されるのも事実です。
千日回峰行者は、山中の200箇所以上で礼拝しながら歩きます。私も指導先の企業様での目標達成、成果に繋げること、すなわち満行に向け、祈りにも似た想いを持ちつつ熱意を持って取組んでいきたいと考えています。
筆者:コンサルティング本部 コンサルタント 玉川 信行